【リィンカーネーションの花弁】キャラクターが得た才能の人物とはどんな人? ~アルバート・フィッシュ~

こんにちは! はごろもです。

 

突然ですが皆さんは【リィンカーネーションの花弁】という漫画をご存じでしょうか?

 

リィンカーネーションの花弁とは、小西幹久氏が作者の漫画で、2014年から連載され、現在(2021年11月)14巻まで発売されています。

また、Anime Japan 2020にて第3回アニメ化してほしいマンガランキングにもノミネートされた人気作品です。

 

そんな【リィンカーネーションの花弁】ですが、作中に様々な”才能”を持ったキャラクター達が登場します。

 

ここでは作中に登場したキャラクターとそのキャラクターが得た才能、その才能の人物について紹介していきます!

 

・リィンカーネーションの花弁のあらすじ

自分には才能がないと感じている主人公・扇寺東耶が、ある日体から花弁が散っている人物が殺人を犯す現場を目撃する。東耶はその惨状に恐怖を覚えながらも、殺人鬼が魅せる”殺人の才能に目を離せなくなってしまう。そこに現れた東耶の同級生、灰都=ルオ=ブフェットが現れ殺人鬼と戦い、最終的には東耶と共闘し、勝利する。殺人鬼は実は”廻り者”と呼ばれる「才能を持った者」であり、才能を得るためには”輪廻の枝(リィンの枝)”と呼ばれるナイフに似た武器で首を切ると”輪廻返り"と呼ばれる現象が起きる。”輪廻返り”を行うと前世を遡り才能を引き出すことが出来、東耶は才能を欲した結果、輪廻返りをする。輪廻返りをした人物(廻り者)となった東耶は、他の廻り者たちと共に様々な敵と戦っていく―――。

 

 

hagoromo222.hatenablog.com

(他にも記事を投稿しているので良かったら是非見ていってください!)

 

 

 

 

アルバート=ハミルトン=フィッシュ

偉人能力バトル漫画「リィンカーネーションの花弁」の強さ ...

名前:???

才能を得た人物:アルバート=ハミルトン=フィッシュ

才能名:食人累加・地獄の器具

才能を得たことで手に入れた力:人肉を美味に感じ、人刈のために必要な身体能力・特異体質に目覚める。痛みを感じても快楽に感じるようになる。

・食人累加:食人行為により自信を強化する。食べた肉の質によって能力の上下がある。

・地獄の器具:伸縮性のある釘付きのベルトを鞭のように操る。

初登場巻:1巻

 

※『リィンカーネーションの花弁』の中で、廻り者には2つの種類があります。

1つは、廻り者になってからまだ日が浅い、〈不完全な廻り者〉。こちらは廻り者になるのにタイムリミットがあり、リミットを過ぎると輪廻返りが解けてしまいます。もう1つは、輪廻返りを繰り返しリミットが無くなった、〈完全な廻り者〉です。

完全な廻り者になると、敬意を持って前世(才能)の人物の名前で呼ばれるようになりますが、段々と元々の記憶が無くなり、元々誰だったのかが分からなくなっていきます。今回のフィッシュは、完全な廻り者なので、本来の名前は明らかにされていません。

 

↑何言ってるのか分からない人は実際に買って読んでみよう!

 

今回は、本作の最初の敵として登場したアルバート=フィッシュを紹介していきます。

作中で、主人公がフィッシュと、1つ前に紹介した宮本武蔵こと灰都との戦いを見て才能により惹かれ才能を手に入れるので、主人公にとっては重要なキャラクターだと言えます。

 

注意!:以下の文章にはショッキングな内容が含まれます。苦手な方は注意してください。

 

アルバート=フィッシュとは?

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アルバート・ハミルトン・フィッシュは、アメリカの猟奇殺人者(シリアルキラー食人者です。
 
「満月の狂人」 (Moon Maniac)「グレイマン」 (Gray Man)「ブルックリンの吸血鬼」 (Brooklyn Vampire) などの異名があり、中でも「満月の狂人」という異名は、犯行が満月の日に行われたことが多かったことに因んでつけられています。
 
正確な数字は明らかではないですが、多数の児童を暴行して殺害(1910年から1934年までに400人を殺したと自供)しました。肉を食べる目的で殺害された児童もいます。児童だけではなく、成人も殺害しているとされています。
 
これらからアメリカ犯罪史で史上最悪の殺人鬼と呼ばれています。
 
 
・異常嗜好の始まり
1870年5月19日 に生まれたフィッシュは、彼が5歳の時に孤児院に入りました、そこでは鞭打ちによる指導があり、フィッシュはその鞭打ちに快感を覚え、以降サドマゾ嗜好を持つようになりました。
 
 
シリアルキラーの人生
フィッシュは大人になり全米を放浪するようになります。
放浪時、23州に渡り殺人を行ったと公言しており、犠牲者の多くは主に黒人の貧しい家の出身でした。彼は犠牲者の遺体を食人し、遺体ばかりではなく尿や血液、排泄物までも食べました。
また、彼の殺人にはしばしば時間をかけた拷問も含まれていました。フィッシュが調理する際に快適な様に、子供の肉を柔らかくするために子供たちを縛り上げ、半分に切られ釘が打ち込んであるベルトで子供たちを鞭打ちしました。彼はこのベルトを「地獄の器具」(instruments of hell)と呼んでいました。
 
これが、作中に出てくる才能の基となっています。
 
 
・逮捕
1928年5月28日、58歳のフィッシュはフランク・ハワードという偽名を名乗り、ニューヨーク州マンハッタンのある家族を訪ねました。それは、この家族の18歳になる息子が出した、仕事募集広告に応じたからです。この時、フィッシュはこの家族の10歳の娘グレース・バッドに目をつけ、この娘を妹の孫の誕生パーティに連れて行くという名目で連れ出しました。ですが、彼女は二度と帰ってくることはありませんでした。
それから6年後の1934年11月、彼女の両親の元に匿名の手紙が届きました。この手紙を両親は警察に届け、その手紙が入っていた封筒からフィッシュを突き止め、フィッシュは逮捕されることとなります。
 
手紙の内容は以下の通りです。
 
※手紙には、多数の誤字や文法の間違いが含まれています。当時の香港に関する描写も類似する資料は無い事から創作の可能性もあります。また、手紙の中には具体的な名称が出てくるため、訳文中では以下の書き換えを行っています。
少女の苗字:A、友人の乗る蒸気船:B、蒸気船の船長で匿名者の友人:C、匿名者のニューヨーク在住当時の住居近くの区画:D、少女の家族の住所となる区画:E、少女の名前:F
猟奇殺人者
親愛なるA婦人へ。1894年、私の友人で蒸気船Bの船長をしている船長Cは積荷を輸送していました。彼らはサンフランシスコから香港まで航行しました。そこに着くと、彼は他の二人と共に陸に上がり、酒を飲みました。彼らが戻った時には、船はなくなっていました。当時、中国は飢饉に襲われていました。あらゆる種類の肉がポンドあたり1~3ドルの値段で売られていました。そして、飢饉は重大であり、飢饉に苦しむ人を守る為12歳以下の子供たちは全て食べ物として売られていました。14歳以下の少年、少女も街路では安全ではありませんでした。どんな店でも、ステーキ肉やチョップ肉、シチュー肉を買うことができました。裸の少年少女を連れてきて、欲しい部位を切り分けたのです。少年少女の尻は体の中で一番美味しい部位で、子牛のカツレツとして高値で売られていました。Cは長いことそこに滞在し、人肉の味わいを習得しました。彼はニューヨークに戻ると、7歳と11歳の少年を盗みました。彼らを自分の家に連れて行き、服を脱がし、裸にし、戸棚の中に縛り上げました。それから、彼らが着用していた物を全て燃やしてしまいました。彼は1日数回、彼らの肉を上質の柔らかな物にするため彼らを殴打しました。(彼らはひどく苦しみました。)彼はまず11歳の少年を殺しました。なぜなら、彼のほうがより太ったお尻で、当然それにはより多くの肉が有ったからでした。頭、骨と内臓を除いて彼の体の全ての部分は調理され、食べられてしまいました。(彼のお尻は)オーブンでローストにされ、ボイルにしたり、焼いたり、油で揚げたり、煮込んだりと彼は調理されました。次に小さなほうの少年も同じようにされました。当時私はD右側の近くに住んでいました。彼はしばしば私にどれだけ人肉がうまいかを語り、私もそれを味わってみたくなっていました。1928年6月3日の日曜日に、購入したカテージチーズとイチゴを持って、私は貴方の住所Eを訪れました。私はその時昼食を取っていました。すると、Fは私のひざに乗り、私にキスをしました。私は彼女を食べることを決めました。彼女をパーティに連れて行くという口実に、あなたは承諾し、彼女は出かけられました。私が既に選出しておいた、ウエストチェスターにある空き家へ連れて行きました。そこに着くと、私は彼女に外で待っているようにと言いました。彼女は野の花を取っていました。私は2階へ行き、すべての着衣を脱ぎました。衣服を脱がないと、それに彼女の血が付いてしまうだろうことが分かっていたからです。全て準備が終わると、窓際まで行き、彼女を呼びました。その時は、彼女が部屋に入ってくるまで、戸棚の中に隠れていました。彼女は裸の私を見ると、泣き出し、階段を駆け下りようとしました。私は彼女を鷲づかみにしました。すると、彼女はお母さんに言いつけると言って来ました。まず、彼女を裸にしました。すると、彼女は蹴ったり、噛んだり、引っかいたりと、なんとも・・・。私は彼女を絞殺しました。それから、彼女を小さくコマ切りにし、そのようにして彼女の肉を私の部屋に運び入れました。調理し、食べました。オーブンで焼いた彼女の小さなお尻の、なんて甘美で柔らかだったことでしょうか。彼女の全部を食べるのに9日間要しました。私が望むなら彼女をレイプできましたが、それは行いませんでした。彼女は処女のまま天に召されたのです。
 
・裁判、そして死刑
1935年3月11日に開かれた公判で、フレデリックワーサム博士は精神異常としてフィッシュを弁護しました。また、何人かの精神科医は糞性愛、尿性愛、ペドフィリアマゾヒズムなどの多くの彼の持つフェティシズムを証人席で語りました。ですが、それらの活動は必ずしも精神異常を意味するかどうか、意見が分かれました。
被告側主任鑑定人であるワーサム博士は、フィッシュは精神異常であるときっぱり言い切りました。博士は弁論で、フィッシュの歪んだ倒錯と性的異常は、彼自身の気質ではなく、不幸な環境によって作り上げられたものであって、彼も被害者であると主張しました。ですが、世論の多くはフィッシュの死刑を望んでいました。
 
陪審員は彼は正気で有罪との評決を下し、裁判官はフィッシュに死刑判決を下しました。
 

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1936年1月16日、ニューヨーク州オッシニングにあるシンシン刑務所(Sing Sing)にて電気椅子による死刑執行が行われました。
フィッシュは死刑執行人により電気椅子に皮ひもで固定されている際にも、彼は電気処刑の執行を「一生に一度しか味わえない、最高のスリル」と語ったと言われています。
 
今回は、アルバート・フィッシュについて紹介しました。
個人的には、生活しているだけでは到底理解できない事ばかりだという印象がありました。
フィッシュのような殺人鬼はこの先出てきてほしくないですね。
 
史上最悪の殺人鬼と最強の剣士の戦いが見られるのは【リィンカーネーションの花弁】のみだと思います。興味を持ったら是非読んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!